骨盤の歪みとは


歪みのない骨盤は、左右対称なまっすぐに立った状態の骨盤です。

骨盤に歪みがないと、骨盤から伸びた背骨も、頭も尾てい骨も、直線状に並び、姿勢がキレイに見えます。

また、骨盤の中の内臓や生殖器が、順調に活発に働きます。

でも骨盤はさまざまな原因で歪みます。

骨盤の歪みと言っても、骨が曲がったり変形したりするのではありません。

骨盤を構成する3つの骨が、左右または前後にずれることが、骨盤の歪みです。

骨盤の歪みは、「左右の歪み」と「前後の歪み」に分けられます。


・左右の歪み

骨盤は本来左右対称にできていますが、バックをいつも片側にかけたり、脚を組むクセがあるなど、重心が左右に偏った状態を続けると、左右のどちらかに骨盤はズレて歪みます。

骨盤が左右不均衡になると、上半身・下半身共に左右のバランスが崩れます。

足が左右異なる長さになったり、片脚が曲がってO脚になることもあります。

左右の歪みは体のねじれを引き起こし、筋肉が偏って緊張し、腰痛や肩こりになりやすくなります。


・前後の歪み

骨盤の前後の歪みとは、正常な骨盤がまっすぐに立っているのに対し、骨盤が前に傾いている(前傾)、または骨盤が後ろに傾いている(後傾)状態を言います。

骨盤の左右どちらかだけ前後に傾いている場合と、骨盤の左右両方が前後に傾いている場合とがあります。

ライフスタイルによって前または後ろに傾くようですが、日本人は、後傾の人が多いようです。

猫背や、足を投げ出す座り方の人は、骨盤が後傾する危険性が高まります。

骨盤の後傾は、骨盤を立たせる筋肉が弱った結果です。

この後傾状態が長く続くと、酷い腰痛や肩こり、頭痛、生理不順、下半身太りなど、さまざまな悪影響の原因となります。